西ヨーロッパってどこからなの?ヨーロッパの地理を解説

西ヨーロッパってどこからなの?ヨーロッパの地理を解説

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ユーラシア大陸の西に位置し、人類史上類を見ない発展を遂げてきたヨーロッパ。2番目に小さな大陸にして、もっとも多彩な文化と国家の集まる地域だと言われています。
それだけに、歴史上では数多の紛争や戦争に彩られ、民族や人種は混じり合い、今なお国境の定まらない地域もあります。
そんなヨーロッパの中で、「西ヨーロッパ」と呼ばれる地域はどこなのでしょう? 東西の境界線を、その歴史や文化的要因から見ていくことにしましょう。

冷戦下の東西ヨーロッパ


今よりほんの20数年前、世界は大きく二つに分けられていました。アメリカを代表とする資本主義陣営の西側と、ソ連(現在のロシア)を代表とする共産主義陣営の東側。アジアや他の地域と同様に、というよりむしろヨーロッパこそ、冷戦によってもっとも悲劇的に二つに引き裂かれた地域だったのです。
ですが、区分としては、はっきりとしていたといえるでしょう。その当時、東欧と西欧の境界線は、資本主義陣営か、共産主義陣営かで分けられていました。ドイツが国家そのものが二分されていたのは有名な話ですよね。その境界線は、東ドイツからチェコ、ルーマニア、ハンガリー、ポーランド、ソ連といった国が東ヨーロッパ、それ以外が西ヨーロッパと、明確に引かれていました(もちろん永世中立国スイスを代表とする、中立国は幾つか存在しました)。

混乱を極める西ヨーロッパの概念


冷戦時代のように、政治的な区分けはむしろ東西をはっきりとさせることができます。冷戦後の時代になると、西ヨーロッパという概念は混乱を極めます。なぜなら、ヨーロッパは実に多彩な民族的・言語的起源を有しており、文化的に区分けをしようとすると、必ず重なり合ってしまう部分ができてしまうのです。
では、歴史的にはどのように西と東を分けていたのでしょうか?19世紀頃までは、現在のチェコとドイツを流れるエルベ川から西が西ヨーロッパとされていました。その後、冷戦前まではイギリス、フランス、ドイツ、オランダ、ベルギー、スイスといった国々を西ヨーロッパと呼んでいたようです。これは、多くの人のイメージする西ヨーロッパに近いのではないでしょうか?

現在のヨーロッパの区分はどうなっているの?


現在、国際連合によって定められているヨーロッパの区分は、 東西南北の4区分とされています。ですが、この区分には異論もあり、多くの人にとって支持されているのは、これに中央ヨーロッパを含めた5区分と言えるでしょう。
では、その5区分と、その各地域に所属する代表的な国を紹介しましょう。
・東ヨーロッパ…ロシア(西部)、ウクライナ、ベラルーシなど
・西ヨーロッパ…フランス、ベルギー、オランダ、リヒテンシュタインなど
・中央ヨーロッパ…ドイツ、チェコ、オーストリア、ポーランド、ハンガリーなど
・北ヨーロッパ…イギリス、アイルランド、ノルウェー、スウェーデン、デンマーク、フィンランドなど
・南ヨーロッパ…イタリア、スペイン、ポルトガルなど
※この分類はあくまで一例であって、確定されたものではありません。

ヨーロッパとはかくも複雑で、魅力的な地域である


今回の分類を見て、おそらく多くの方が、意外の感を抱かれたのではないでしょうか?イギリスが北欧と一緒に北ヨーロッパに位置付けられていたり、西ヨーロッパはほとんどフランス周辺だけだったりと、違和感を覚える人も多いことでしょう。
それはすなわち、それだけ分類するのが難しいということ。政治的に比較的安定している現在のヨーロッパでは、わざわざ西と東で線を引く、という行為自体、不要なものと考えられているのかもしれませんね。
ユーロ圏という巨大な一地域としての道を歩んでいるヨーロッパ。次に東西の明確な区分線が引かれることは、もうないのかもしれません。